【終活辞典】カ行 釘打ち【葬儀終活の専門用語】
更新日: 2024.10.28
【終活辞典】カ行
『釘打ち』 ―くぎうち―
釘打ちとは、
柩のふたを釘で打ち付けること、またその儀式である
土葬をしていた時代では、今のような寝て安置する棺ではなく座らせるように安置する座棺が使われていました。
移動も野辺送りという形で行列を組んでしていたので移動中ふたが外れないように釘を打って封じていたとも言われます。
火葬が主流になり、ふたが外れるような心配も少なくなっていますが、
出棺をする、つまりこの世での故人との最期のお別れの際にくぎりをつけるという意味でも現在でも残っています。
ただし、釘打ちのやり方は地域などによって違いがあり、
木槌や金づちで釘を打つ方法、三途の川の河原の石を模した小石で釘を打つ方法、実際には釘は打たずに小石で打つマネをする方法などがあります。
また釘打ちに対してよいイメージを持っていない方もいて、この儀式自体をしないという方も増えています。
釘打ちの代わりに棺覆いを棺にかけることもあるようです。