【マ行】末期の水【終活辞典】
更新日: 2022.07.06
【終活辞典】マ行
『末期の水』 ―まつごのみずー
末期の水とは、
死の際、または死亡直後に亡くなった人の口に捧げる水のことである。
死に水をとる、とも言われたりする。
お釈迦様が亡くなる間際にのどを潤したということが由来とされていますが、
今のような医療が確立する以前に故人が亡くなったかどうかを判断するのに水を飲みこむ音で判断されていたという説、
死出の旅に出た故人が乾きや飢えで苦しまないよう、という遺族の気持ちを叶えるためという説、
水を口に含ませることでことで故人が生き返るかもしれないという願いから始まったとされる説など諸説ある。
死に水の取り方も、割り箸につけた脱脂綿に水を含ませて唇を潤す方法、
筆に水を含ませる方法、
また茶碗や湯飲みに水を入れ、樒の葉などを浮かばせてそれで潤す方法など様々あり、
その寺院や僧侶の考え方、地域性などで異なりますが、故人に別れを告げる大切な儀式の一つには違いありません。