【ハ行】彼岸【終活辞典】
更新日: 2022.07.29
【終活辞典】ハ行
『彼岸』 ―ひがん―
彼岸とは、
悟りを開いた世界のことである。
日常の中で言われる彼岸というのは春分と秋分を中日とした前後3日間の計7日間のことを指す。
仏教における悟りを開くための修行を意味する「波羅蜜」の意訳、彼岸に至るというところからきています。
昼と夜の時間の長さが同じになる春分と秋分の日は、太陽が真東から登り真西に沈むので、西に沈む太陽を礼拝し、その遥か彼方にあるとされる極楽浄土に想いをはせたのが始まりと言われ、この期間に仏さまの供養をすることで極楽浄土へ行くことが出来ると考えられています。
仏教行事の一つとされていますが、どうやら日本独自のもののようで、日本が古来より持つ太陽信仰や祖霊信仰というものも関係しているようです。
よく彼岸でお供えされるものにぼたもち、おはぎがありますが、これは彼岸の頃に咲く春の牡丹、秋の萩に由来すると言われています。