【ア行】位牌【終活辞典】
更新日: 2023.02.08
【終活辞典】ア行
『位牌』 ―いはい―
位牌とは、
仏教で亡くなった人の弔いをする時に使う故人の霊魂が宿る依代のものである
仏壇の中に置いてあるものでイメージされる人が多いと思います。
葬儀の時にも使いますので、人が亡くなると準備するものになり、導師を務める住職が故人の戒名や俗名、没年月日、享年などを位牌に書いたり紙を貼ったりして作成されます。
葬儀の際には仏壇に置いてあるようなものではなく白木の位牌が作成されますが、これは仮の位牌になりますので、一般的には四十九日までに本位牌を作り直して四十九日の法要後それまでの中陰壇から仏壇に置く場所を変えます。
大体イメージされるのは塗位牌と呼ばれるもので、漆塗りのものに金箔、沈金、蒔絵が施されたものだと思います。
一人の名前が書いてあるもの、夫婦2人の名前を書いてあるものや繰り出し位牌と言って、多数の薄い木の札を重ねて入れられるようにした箱状の位牌があります。
また地域などによっては塔婆と同じように墓石に文字を刻むまでの間お墓に置いておく野位牌というものがあったりする。